ボーナスが減らされたり、教育費が予想以上にかかったりと、ローンの返済が苦しくなることがあります。そのときにどうするべきか?延滞しても大丈夫なのか?解説します。
スポンサードサーチ
ローンの返済が苦しいときはどうする?延滞?
ローンの返済が苦しいときは、迷わず借りた銀行に相談に行きましょう。
延滞する前に行った方がいいです。
よく、銀行に相談に行くと、一括返済を求められるとか思われているようですが、
全くそんなことはありません。
銀行は、金融庁から返済に関する相談には丁寧に対応するように要請があります。
金融円滑化法
2009年に金融円滑化法が施行されています。
中小企業や住宅ローン利用者の条件変更の要請には、原則応じるように金融機関に求め、実施状況の報告も義務化されたもの。
この法律により、銀行は返済が苦しいという相談には柔軟に対応するようになっています。
2013年3月にこの法律は終了しましたが、その後も金融庁は金融機関に実施状況の報告を要請してきました。
2019年3月に実施報告の要請も『休止』となりましたが、引き続き金融機関は貸付条件の変更や円滑な資金供給に努めるべきとしています。
要するにローンの返済が苦しいという相談で門前払いはないということです。
相談に行く前に考えること
相談に行く前になぜ苦しくなったかをよく考える必要があります。
転職で給料が減ったのか、教育費が増えたのか、ボーナスが減ったのか、などです。
そして、それは一時的なものなのか、長期間に渡るものなのか。
生活費で節約できる項目はないか、副収入を得る方法はないかもよく考えるべきです。
その上で、いくらなら返済できるのかを具体的に計算します。
住宅ローンであれば、ほかの銀行に借り換える方法も検討してもいいかもしれません。
借り換えによって返済額が減る可能性もあります。
いずれにしても、ローンが苦しくなった理由を明確にして、今後どのように工夫して努力するかを銀行に説明する必要があります。
そもそも保証会社が付いた個人ローンは、銀行員が審査をしているわけではありませんので、
正直に相談しても大丈夫です。
銀行員ではなく保証会社が審査している
個人ローンの多くは、実際の審査を保証会社がしています。
法人の融資でも制度融資などは信用保証協会が審査しています。
借入人が返済できなくなったときは、銀行は保証会社から資金を回収します。
ローンの申込でも、銀行は、書類を保証会社に送り、保証会社が承諾になれば、契約するという流れです。
そのため、銀行員が保証会社に説明できるような材料を提供する必要があります。
それは、苦しくなった理由と、いくらなら返せるかと、今後どんな努力をするか、です。
相談は延滞になる前にした方がいいです。
延滞が続くと、催促の電話や内容証明郵便などが届くようになります。
最後は、銀行は見切りをつけて、資金を保証会社から回収し、手を引きます。
あとは、お客と保証会社の関係になり、銀行は関係なくなります。
そうなる前に早めに相談に行くべきです。
契約の変更(リスケジュール)
返済が苦しくなった理由、今後の計画などを銀行に伝えて、保証会社で承諾となれば、
契約の変更をしてくれる可能性があります。
返済額の減額や借入期間の延長のほか、一定期間、返済を止めることもあります。
当初の約束を変更し、契約を結びなおすことになるので、変更後の返済額でしっかり返済を続ければ、延滞にならずに済みます。
まとめ
ローンの返済が苦しくなったら、銀行に相談に行きましょう。
そのさいには、苦しくなった理由、いくらなら返せるか、今後どんな努力をするかを明確にする必要があります。
また、条件変更契約は、保証会社の審査から契約まで時間がかかりますので、相談は早くしたほうがいいです。
これでも解決しない場合は、弁護士・司法書士などの専門家に相談し、任意整理や自己破産などを検討することになります。