筆者がいた銀行では、企業年金の一部を自分で運用するという確定拠出年金制度がありました。ここでは、実際に銀行員が何で運用していたかを教えます。
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確定拠出年金とは?
年金といっても公的年金ではなく、私的年金です。
加入者が毎月掛金を積み立て、運用することで将来受け取れる年金額が決まるというもの。
『企業型』と『個人型』があります。
『企業型』確定拠出年金
企業がお金を出し、従業員が自分で運用します。(一部従業員が掛金を負担する場合もある)
運用する商品はたくさんあり、自分で決めます。
選ぶ商品は大きく分けて、『元本確保型』と『元本変動型』があります。
『元本確保型』は、定期預金や保険など、ほとんど増えないけど、減りもしないというもの。
『元本変動型』は、投資信託で株や債券で運用し、成果によっては大きく増える可能性もあるが、もちろん減るリスクもあるもの。
どちらを選んでもよく、途中で変更することもできます。複数の商品を組み合わせることもできますし、運用割合も自分で自由に設定できます。
自分だけのオーダーメイドのような投資が実現できるのです。当然、もらえる年金はひとによって違うということになります。
『個人型』確定拠出年金 iDeCo(イデコ)
自分で掛金の金額を決め、自分でお金を出し、自分で運用するもの。会社は関係ない。
掛金が全額所得控除となり、確定申告や年末調整により税金の還付が受けられます。
運用商品については、上記の『企業型』と同じで、自分で好きなように選んで運用できます。
税制面で優遇されており、将来の公的年金だけでは不安なかたに非常に人気の制度です。
手数料が安いということで、ネット証券がおすすめです。
銀行員は何で運用しているか?
では筆者のいた銀行では、銀行員は何で運用していたでしょうか。
答えはタイトルにもありますが、『元本確保型』の代表選手である定期預金でした。
もちろん、全員ではありませんが、筆者のまわりの半分以上が定期預金での運用でした。
銀行員といえば、業務でリスク性商品を多く扱い、お客様にも毎日のように販売しています。
お金のプロのようなことをいわれることもありますが、実際は投資の世界では、明日のことは誰にもわからないのです。
お客さまにはいろいろな商品をおすすめしていますが、自分の年金はしっかり定期預金で運用しているのです。
それだけ、おすすめの商品といっても、本当にあがるのか、下がるのか、確信がもてない状態で販売しているのです。
これは、銀行だけでなく、ゆうちょや証券会社でも同じです。
投資はあくまでも自己責任であり、自分で勉強し、自分でリスクをとり、運用することが一番納得のいく投資方法であるといえます。